Marina(Market Reliability Agent)

お客様の航路を運航するすべての船会社とブッキング可能なサービスのスケジュール信頼性ベンチマーク

Market Reliability AgentのMarinaは、お客様の航路を運航するすべての船会社とサービスが、ブッキング時点で公表されていたスケジュールに対して実際にどう運航しているかを示します。さらに、その数値が次の入札、リードタイム、ブッキングにとって何を意味するかもお伝えします。

実際の動作を見る
PortcastのMarket Reliability AgentであるMarinaが、航路上のすべての船会社とサービスをベンチマークしている画面

船会社の信頼性データが、実際にブッキングするルートと一致しないのはなぜですか?

船会社のパフォーマンスデータの多くは、航路全体(トレードレーン)や船会社全体を対象としています。実際にブッキングする港湾ペアやサービス単位のデータは、ほとんどありません。さらに、船会社はブッキング後もスケジュールを変更し続けます。

平均値では詳細が見えない

多くのベンチマークは航路全体や船会社全体を対象としているため、ブッキングする港湾ペアやサービスの実態が埋もれてしまいます。

積み替えルートが対象外

多くのベンチマークは直行便のみを対象としています。貨物が積み替えられる場合、全行程が定時に運航されたかどうかを誰も確認していません。

基準とするスケジュールがずれている

船会社はスケジュールを公表した後も改定します。プロフォーマにもとづくベンチマークは当初の計画を、その他のベンチマークは最終ETAを基準にしているため、どちらもブッキング時のスケジュールを反映していません。

自社の契約が反映されていない

市場平均が示すのは航路全体の傾向です。交渉して契約したサービスを評価するには、その航路の平均と比較する必要があります。

2つのチームが別々の数値を使っている

調達チームはあるデータをもとに交渉し、オペレーションチームは別のデータをもとにブッキングしています。そのずれが、遅延や追加コストとなって表れます。

より良い船会社選定は、ブッキングするサービス単位で測定したスケジュール信頼性から始まります。

Marinaのご紹介

Market Reliability Agent、Marinaとは?

Marinaは、PortcastのMarket Reliability Agentです。お客様の航路を運航するすべての船会社とブッキング可能なサービスについて、スケジュール信頼性のベンチマークを提供します。ブッキング可能なサービスとは、船会社・サービスコード・アライアンスで特定される、実際に購入できる航路サービスのことです。航路を選ぶと、Marinaは船舶追跡(AIS)で確認された到着実績をもとに、その航路を運航するサービスを定時到着率でランク付けします。続いてエージェントが、簡潔な判定と1つの推奨を作成します。

「Market」(市場)とは、その航路を運航するすべての船会社とサービスを指します。自社の出荷における利用船会社の実績はLogistics KPIダッシュボードで確認でき、2つのビューは互いに補完し合います。

Marinaは、入札やブッキングのための船会社選定ソフトウェアとして、また計画策定のための航路単位のベンチマークとして活用されています。海上輸送の調達チームとオペレーションチームが、同じデータをもとに業務を進められます。エージェントが推奨し、最終判断はお客様のチームが行います。

01

ブッキングするサービスをスコア化

ブッキング可能な各サービスを、船会社・サービスコード・アライアンスとともに評価します。

02

ブッキング時点のスケジュールを基準に測定

基準となるのは、ブッキングの大半が行われる出港約3週間前に公表されたスケジュールです。この基準は固定され、Marinaは出港時にも再確認します。

03

積み替えルートにも対応

積み替え便は全行程で評価され、積み替え港ごとのパフォーマンスも確認できます。

04

自社の契約ポジションを表示

契約船会社にタグを付け、航路平均と比較します。

05

他のツールと連携

Marinaの信頼性データはRouting AgentのReefに活用されます。また、フォワーダーはMarinaのビューを自社ブランドで自社プラットフォームに組み込むことができます。

Marinaは何ができますか?

Marinaが航路上のブッキング可能なサービスを定時到着率でランク付けしている画面

航路・サービスごとに船会社とサービス単位の信頼性をベンチマーク

航路上のすべての船会社とサービスを定時到着率でランク付けし、評価、完了航海数、傾向、平均遅延をあわせて表示します。お客様が利用する航路で、どの船会社がスケジュールを守っているかがわかります。

重要な理由

お客様の航路での実績にもとづいて船会社を選べます。

Marinaがサービスごとにトランジットタイムの公表値と実績を比較している画面

トランジットタイムの公表値と実績を比較

船会社が公表した所要日数と、実際にかかった日数を確認できます。実績の数値をもとにリードタイムを設定できます。

重要な理由

実績のトランジットタイムにもとづくリードタイムなら、根拠を説明しやすくなります。

Marinaが2つの積み替えルートを全行程で評価している画面:コロンボ経由のUS4 / TP16は定時到着率85.3%、シンガポール経由のCJX / SEA2は18.5%

直行便と積み替え便の両方に対応

直行便と積み替え便を並べて表示するため、その航路のあらゆるブッキング方法を比較できます。

重要な理由

多くのベンチマークが見落としている接続ルートも確認できます。

Marinaが各信頼性評価の根拠となる完了航海数を表示している画面

各評価の根拠を表示

各評価には、完了航海数と対象期間が表示されます。完了航海数が少なすぎるサービスには「データ不足」と表示されます。

重要な理由

交渉に使う前に、十分な実績にもとづくデータか、裏付けの乏しいデータかを見分けられます。

航路に対するMarinaの判定と推奨

数値の意味を解説

エージェントは、1つの判定、その根拠、1つの推奨を提示します。たとえば、納期が厳しい貨物にどのサービスを優先すべきか、といった推奨です。すべての数値はMarinaが算出し、エージェントがその意味を説明します。

重要な理由

オペレーターや顧客は、スプレッドシートを読み込まなくても、数文で結論を把握できます。

調達チームとオペレーションチームは
Marinaをどのように活用していますか?

船会社の入札と契約交渉

調達担当者と航路担当マネージャー
導入前

交渉は、船会社の自己申告や航路全体のランキングに頼っています。

Marina導入後

航路に入札するすべての船会社を、定時到着率とトランジットタイム(公表値と実績)でスコア化し、契約船会社が航路平均と比べてどうかを確認できます。

成果

根拠に裏付けられた、より有利な交渉ポジション。

入札で船会社をスコア化するためのMarinaのサービス信頼性テーブル

ブッキングするサービスの選定

オペレーションチームとブッキング担当
導入前

サービスは運賃や慣習で選ばれ、信頼性は確認されないまま前提とされています。

Marina導入後

航路上のサービスを、定時到着率、トランジットタイム、積み替えの有無で並べて比較できます。推奨では、納期が厳しい貨物により適したサービスを示します。特定のブッキングに向けて船便をランク付けする際は、ReefがMarinaの信頼性データを活用します。

成果

根拠にもとづく、一貫したブッキング判断。

Marinaが納期の厳しい貨物により適したサービスを推奨している画面

根拠を説明できるリードタイムの設定

仕出地オペレーション、調達、サプライチェーン計画
導入前

リードタイムは公表スケジュールをもとに一度設定されたまま、ほとんど見直されません。

Marina導入後

複数区間のルートも含め、実測のトランジットタイムにもとづいてリードタイムを設定できます。Marinaは、バッファが不足している航路と過剰な航路を示します。

成果

船会社の実績に合ったリードタイム。

リードタイム計画のために、Marinaがサービスごとの実測トランジットタイムを表示している画面

実績にもとづくプレミアムサービスの価格設定

フォワーダー
導入前

プレミアムルートは、船会社の自己申告や取引関係をもとに販売されています。

Marina導入後

価格を設定する前に、より速いサービスがその航路で本当に定時運航しているかを確認できます。荷主も同じビューで、プレミアムサービスに見合う価値があるかを確認できます。

成果

プレミアムサービスの利益率向上と、顧客からの質問にすぐ答えられる根拠。

Marinaがプレミアムサービスを定時到着の実績で評価している画面

自社プラットフォームで信頼性データを提供

フォワーダーのテクノロジーチームとカスタマーサクセスチーム
導入前

信頼性ビューを自社で構築するには、開発プロジェクトが必要です。

Marina導入後

Marinaのビューを自社ブランドで顧客向けプラットフォームに組み込み、航路と優先船会社をURLで指定できます。

成果

データ基盤を自社で構築せずに、顧客体験を向上。

フォワーダーの顧客ポータルに組み込まれたMarinaの信頼性ビュー
仕組み

Marinaはスケジュール信頼性をどのように測定しますか?

航路を選択
ご利用の仕出港と仕向港を指定し、契約船会社にタグを付けてください。Marinaは、それらの航路のすべての船会社とブッキング可能なサービスを対象とします。
Marinaで選択した航路と、ブッキング可能な全サービス、タグ付けされた契約船会社
公表スケジュールと実績を比較
Marinaは、各船会社が出港約3週間前に公表したスケジュールを記録し、出港時に再確認します。その両方を、AISで確認された到着実績と比較します。船便がそのスケジュールから2日以内に到着した場合、定時到着とみなします。
Marinaが公表スケジュールとAISで確認された到着実績を比較している画面
判定と推奨を受け取る
航路ごとに、船会社とサービスのランキングを、各評価の根拠となる完了航海数、傾向、簡潔な推奨コメントとあわせて確認できます。ビューはエクスポートすることも、自社プラットフォームに組み込むこともできます。
定時到着率でランク付けされたMarinaのサービス一覧と推奨
導入効果
Portcastの試算 · グローバルフォワーダー

Marinaで、実際に
どれだけの効果が得られますか?

あるグローバルフォワーダーは、58の契約航路で年間約143,000本のコンテナを輸送しています。Marinaはそれらの航路のすべての船会社とブッキング可能なサービス(計412サービス)をベンチマークするため、調達、オペレーション、営業の各チームが、船会社の自己申告ではなく同じ根拠にもとづいて業務を進められます。

約29.7万ドル

入札結果の改善による推定価値(運賃支出総額約1億4,100万ドルに対して)。

約16.4万ドル

実測のトランジットタイムにもとづくリードタイム設定による推定削減額(急送や再ブッキングが必要な出荷が年間約138件減少)。

約12.6万ドル

実績にもとづくプレミアムサービスの価格設定による推定利益(プレミアムブッキングが年間約1,290件増加)。

実際の数値は、お客様の物量、運賃、コストによって異なります。

お客様の声

お客様からの評価

“

以前は、慣習や船会社の営業担当者の話をもとにサービスを選んでいました。今はMarinaを開いて、航路上の各サービスが実際にどう運航してきたかを確認し、自信を持ってブッキングしています。お客様からなぜそのサービスを選んだのかと聞かれても、きちんと答えられます。

海上輸送オペレーションマネージャー
グローバルフォワーダー

Marinaは、船会社の自己申告や航路全体の平均値とどう違いますか?

Marinaなし
Marinaあり
おすすめ
船会社の入札
船会社の自己申告と、一般的な航路全体のランキング
お客様の航路上の、ブッキング可能な全サービスのスケジュール信頼性ベンチマーク
測定対象
船会社全体、または航路全体
お客様の航路上のブッキング可能な各サービス(船会社・サービスコード・アライアンス別)
基準
当初計画、または最終改定後のETA
出港約3週間前に公表されたスケジュール(出港時に再確認)
積み替え便
対象外か、勘で判断されることが多い
全行程で評価し、直行便と並べて比較
契約ポジション
市場との比較が困難
契約船会社をタグ付けし、航路平均と比較
リードタイムのバッファ
一度設定したまま引き継がれる
航路のトランジットタイムの公表値と実績をもとに設定
信頼度
サンプル数が示されない単一の数値
すべての評価に完了航海数と対象期間を併記
次のステップ
データの解釈は自社で行う
エージェントが判定と1つの推奨を提示
連携するエージェント

PortcastのAIエージェント、Marina、Reef、Daryaはどのように連携しますか?

3つのエージェントが、ブッキングのライフサイクル全体をカバーします。各エージェントは前のエージェントの成果を引き継ぎ、すべてのステップをチームが承認します。

現在のページ
船会社・サービス別のMarinaのサービス信頼性テーブル
01 · 計画:ブッキング前

Marina

お客様の航路のすべての船会社とブッキング可能なサービスをベンチマークし、入札、契約、リードタイムを実績にもとづいて検討できるようにします。

現在のページ
→
ブッキングに向けてReefがランク付けした推奨船便
02 · ブッキング:ブッキング時

Reef

船会社とサービス単位の信頼性データを使って、ブッキング対象の最新の船便をお客様の優先事項に照らしてランク付けし、最適な便を推奨します。

Reefの詳細を見る →
→
オペレーター向けのDaryaの日次ブリーフのヘッダー
03 · 管理:ブッキング後

Darya

夜間にすべての出荷を確認し、対応が必要な事項に優先順位を付け、別の船便への変更が必要なブッキングを知らせます。

Daryaの詳細を見る →
Daryaが混乱を検知すると、ReefはMarinaの船会社信頼性データをもとに代替便を提案できます。
よくある質問

Marinaについてよく寄せられる質問は何ですか?

その他ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

Market Reliability Agent、Marinaとは何ですか?

Marinaは、PortcastのMarket Reliability Agentです。AISで確認された到着実績をもとに、お客様の航路を運航するすべての船会社とブッキング可能なサービスのスケジュール信頼性をベンチマークします。続いてエージェントが、簡潔な判定と推奨を提示します。船会社の選定、入札と契約交渉、リードタイムの計画に活用されており、フォワーダーはプレミアムサービスの価格設定にも利用しています。

Market Reliability Agentの「Market」とはどういう意味ですか?

その航路を運航するすべての船会社とサービスを指し、AISで確認された到着実績をもとに測定します。

Marinaは、他の船会社パフォーマンスのベンチマークツールとどう違いますか?

多くのベンチマークは航路全体や船会社単位で集計し、当初のスケジュールか、到着直前に設定されたスケジュールを基準に測定しています。Marinaは、お客様の航路上の特定のブッキング可能なサービスをベンチマークし、出港約3週間前に公表されたスケジュールを基準に測定し、積み替えルートも対象とします。この出港約3週間前のスケジュールこそ、ブッキング担当がブッキング時に参照するものです。

Marinaは定時到着をどのように定義していますか?

船会社が出港約3週間前に公表したスケジュールから2日以内に到着した場合、その船便を定時到着とみなします。

Marinaの数値が、公表されている信頼性指標と異なるのはなぜですか?

指標ごとに許容範囲と基準が異なるため、数値にも差が出ます。Marinaは、ブッキングの大半が行われる出港約3週間前に公表されたスケジュールを基準とし、そこから2日以内の到着を定時到着とみなします。Portcastが独自に追跡した769の船便では、出港までに公表到着日が中央値で1.8日変動し、17%の船便では4日以上変動しました。どの基準を選ぶかによって、結果は変わります。

Marinaは積み替えルートにも対応していますか?

はい。積み替え便は全行程で評価され、直行便と並べて表示されます。積み替え港ごとのパフォーマンスも確認できます。なお、行程を複数の船会社に分割するルートはブッキングできないため、Marinaが推奨することはありません。

Marinaはどの範囲をカバーしていますか?

Marinaは、お客様がPortcastで設定した航路を対象とします。船会社との直接連携、補完的なスケジュールデータ、AISで確認された到着実績を活用しています。すべての評価には根拠となる完了航海数が表示され、完了航海数が少なすぎるサービスには「データ不足」と表示されます。対象外の航路は「対象外」と表示され、追加を依頼する際の連絡先も示されます。特定のコンテナ航路の追加も、ご要望に応じて対応します。

MarinaとLogistics KPIダッシュボードはどう違いますか?

Logistics KPIダッシュボードは、お客様が利用している船会社が、お客様の出荷でどのような実績を上げたかを示します。Marinaは、まだ利用していない船会社も含め、航路を運航するすべての船会社とサービスをベンチマークします。両方を組み合わせることで、自社が利用する船会社を市場と比較できます。

Marinaは入札時の船会社選定ソフトウェアとして使えますか?

はい。調達チームは、航路に入札するすべての船会社を定時到着率とトランジットタイム(公表値と実績)でスコア化し、契約船会社が航路平均と比べてどうかを確認できます。これにより、海上輸送の調達を自社の根拠にもとづいて進められます。

MarinaはRouting AgentのReefとどのように連携しますか?

Reefが船便をランク付けする際の根拠となるのが、Marinaのサービス単位の信頼性データです。Marinaが航路をベンチマークし、Reefが特定のブッキングに向けて船便をランク付けします。

Marinaがブッキングまで行いますか?

いいえ。Marinaはデータを分析し、納期が厳しい貨物にどのサービスを優先すべきかなど、1つの推奨を提示します。最終判断はお客様のチームが行います。

Marinaを自社の顧客ポータルに組み込めますか?

はい。Marinaのビューは、自社ブランドで顧客向けプラットフォームに組み込めるよう設計されており、航路と優先船会社をURLで指定できます。新機能は、Portcastのリリースにあわせて順次利用可能になります。

Marinaは荷主とフォワーダーの両方に対応していますか?

はい。荷主は、船会社の選定、入札準備、リードタイムの計画に活用しています。フォワーダーは、調達チームが交渉に使うデータをオペレーションチームにも共有し、実績にもとづいてプレミアムサービスの価格を設定し、自社の顧客に信頼性ビューを提供するために活用しています。